GrindSmart®630XW CNC6軸工具研削盤

CNC6軸工具研削盤GrindSmart®630XS は高性能な標準切削工具から特殊工具の大量・少量生産に適し、研削径φ0.1~20.0mmまで対応します。直動軸にリニアモータ、回転軸にダイレクトドライブモータを採用し、優れた形状精度と面粗さをもたらすだけでなく、メンテナンスコストを削減します。機内熱源の内部冷却油と潤滑油を研削用のクーラントオイルと同一にし、セットアップや生産時に関わらず機械全体に極めて高い熱安定性を叶え、余分なエネルギー消費を抑えます。

5軸制御の工具研削盤が多い中、ロロマティックの特長の一つである「6軸制御」を踏襲。6軸制御により、同時稼働軸数を減らしコンパクトな機械動作で工具を加工できるため、連続加工の安定性に優れています。特別な砥石角度の成形不要で、エンドミル外周刃エキセントリックレリーフの加工では、研削ポイントを一定にしてかつ工具を砥石真下に位置させ、下側から支えるガイドにより工具の振れを抑えた精巧な研削面に仕上げます。標準で6セットの砥石・ノズルチェンジャ(最大砥石枚数24枚)、最大工具本数1,360本仕様のローダシステムを内蔵し、最高の柔軟性と高精度工具の長時間の完全無人加工を実現します。

630XW3とXWシリーズの研削スピンドルにシンクロナスモータを採用し、研削負荷に関わらず、砥石の回転速度を維持します。一般的な研削スピンドルのような、研削負荷に対し回転数を維持するための過剰なモータ出力を不要とし、発熱や振動を抑制したコンパクトな砥石スピンドルモータがスピンドル端面から研削ポイントまでの距離を短くし、振れを抑えた安定した連続加工で研削面、砥石寿命の向上を図ります。

GrindSmart®シリーズは最大限の柔軟性と信頼性を持ち合わせた、良質な工具を安定した品質で製造できる最高峰の工具研削盤です。

特長

  • 通常の生産数:約8,000~10,000本(月産)
  • 特許取得のシャンクガイドとステディレストを用いることで同芯度0.002mm以下を実現
  • コンパクトな機械動作が生む優れた再現性と精度
  • リニア・ダイレクトドライブモータによる優れた研削面
  • コンパクトローダシステム内蔵により、限られたスペースで最大限の生産性
  • 工具交換と並行して動作する砥石・ノズルチェンジがダウンタイムを抑制し、生産性を向上
  • 砥石回転維持機能付きシンクロナススピンドルと改良されたホルダHSK50により安定した品質と優れた研削面を実現
  • 極小径から太径をこの一台で網羅
  • ソフトウェアJobManagerで一度のセットアップで異なる形状の工具の完全無人加工を実現
  • 6軸制御が生む加工精度の安定性と自由度

アプリケーション

6ポジションホイールチェンジャーと第6軸が完全な補間機能として研削軸を傾斜させ、市場を圧倒する自由度を促し、加えて、14kW同期スピンドルモーターは、極小工具、20mm径まで研削の範囲を拡大させます。

エンドミル、ドリル、交換式カッターヘッド及びインサート、ボーリングバー、タップ、ミーリングカッター、型彫りカッター、歯科・医療用工具等の生産を担う究極の万能機と位置付けられ、携帯電話、時計産業、自動車、航空、医療、精密部品をはじめ各業界で、品質、形状精度における信頼は揺らぐことなく高く評価されています。